農場紹介
この1枚の写真が私たちの農業への姿です
私たちの農場は阿蘇の恵み「白川」と九州山地からの注ぐ「緑川」の肥沃な河口域にあります。150棟を超えるハウスでベビーリーフ、ニラ、そして水耕栽培でレタスを栽培しています。
最新の計測器に頼った農業ではなく、作物を見て、風を感じ、天気を予測しこの先どのように管理をしていくか職人のような感覚で管理を行っています。機械にはまねができないレベルで作物を育てることこそ競争力があり、自分たちが納得できる商品レベルの作物を育てる唯一の方法と考えます。
この1枚の写真には農業のプロならわかる私たちのこだわり、技術、姿勢、お客様への想いなどすべてが詰まっています。


①打ち込み
収穫が終わった圃場の打ち込みから次作は始まります。ロータリーを入れる際にどれくらい水分が残っていたか、作物はどのように育っていたか、根の張りはどうだったか?それらを考えてトラクターを入れます。その後、潅水を行い次作に向けた水分を調整します。

②整地
この時点でこの後の作がどのように育つか7割が決まると言っても過言でない重要な作業です。土壌のコンディションを見てトラクターを細かく調整しロータリーの仕上がりを常に確認し理想の土を作り出します

③播種
季節によって品種を変えたり、播種の深度を調整したり、播種量を調整したり常に変更を行っています。播種は単純作業のように思われますが、非常に経験が必要な作業です

④潅水
ハウス中央にホースを引き潅水します。最近はサイド潅水も多いですが、均一に無駄なく作物を育てるため中央潅水にこだわります。この多くがこの潅水1回で収穫までもっていきます。多すぎると病気や葉が薄く育ち、足りないと生育が止まったりえぐみが出たりします。どのくらいの水量を入れるかは非常に重要な判断です。今どれくらいの水分量だからどれくらい入れるのではなく、この後の天気がどうなり、湿度がどうか?など総合的に判断し決定します

⑤管理
遮光で光をコントロールし、サイドで風を管理し種がきれいに発芽し、作物が強くかっちり育つよう管理します。この管理もこの先の天気を予測しながらどの状態に作物を持っていくのがベストかを考えながら行います。
環境制御の技術も進んでいますが、大切なのは今がどうなのかではなく、この後天気がどう変わるかによって、今の最適な状態は異なるのです。収穫時にどのような作物に育てられるかが重要なのです。

⑥収穫
手作業で収穫を行っています。包丁で作物のサイズを見ながら収穫の葉の長さを細かく調整しながら刈っていきます。手刈りをすることで葉を傷めず、異物混入のリスクを大きく減らすことができます。

⑦ブレンド
収穫されたリーフはすぐに冷蔵庫で品温を下げた後、目視検品しながらブレンドを行います。少しづつ台にリーフを広げ目視で傷んだ葉や異物を確認除去します。今期のいる作業ですがお客様へ良い商品をお届けするため重要な作業です
栽培品種

ビート
ベビーリーフを代表する品種。綺麗な色に仕上がるように品種選び、栽培管理にこだわっています

ピノグリーン
なじみのある「小松菜」の幼葉です。軸の部分に美味しさがあり、リーフ全体にみずみずしさを演出します

水菜
味がよく葉型がきれいな品種を選び栽培しています。葉肉も厚く育つよう細かい水分管理を行っています

スピナッチ(ほうれん草)
冬から春に限定栽培しています。うま味が濃く、人気の品種です。収穫は他の品種の2倍以上時間がかかり大変です。

春菊
苦手な方が多い品種ですが、私たちが栽培する春菊は柔らかく、えぐみのないすっきりとした美味しさが特徴です

ワイルドルッコラ
濃いゴマの風味が特徴のルッコラの野生種。ブレンドに少し入ることでリーフ全体の味を引き締めてくれます

オークレタス
鮮やかな色がサラダのアクセントに。発色良いリーフに育つように管理や品種を変えながら取り組んでいます

バターレタス
葉に厚みがあり、しっとりと舌にまとわりつくような食感の美味しいレタスです。私たちのサラダとしてベビーリーフを食べてほしいという想いを叶えるうえで重要な品種です